千声会(千代田区民の声を届ける会)発行の「ちよだかわら版」第5号に、千代田区官製談合事件について寄稿いたしました。

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以下寄稿文です。


 今年1月24日に当時の区議と元職員が逮捕され、7月に元区議に有罪判決が言い渡されました。

 これは氷山の一角で、千代田区では長年にわたり議員・区・業者の癒着が常態化しているとの報道もされています。 利権構造が世間に露呈し、区政の大改革が期待される局面です。

 しかし、再発防止策を検討する委員会のトップには副区長が据えられ、外部の第三者委員会ではなく、区内部のメンバーが検討の主体となっています。組織内部の問題を外部の視点から厳正に見直すべき場面で、検討に客観性や透明性が欠ける懸念があります。

 有識者会議も設置されましたが、独自の調査権限は持たず、主に意見聴取の役割にとどまっています。

 報告書には、最も重要な元区議に対するヒアリング調査の記載がなく、他に不正があったか否かを徹底的に調査したものではありませんでした。組織改革の具体的なスケジュールや実行計画も示されておらず、抜本的な改革には程遠い状態です。

 千代田区が真に生まれ変わるためには区民の視点に立ったガバナンスの再構築が不可欠です。